CT検査とは
X線を利用して身体のあらゆる部位の断層像を撮影する検査です。当診療所の64列マルチスライスCT装置は、高速撮影⁽5~8秒)で低線量撮影においても最高の画質が得られるため、高い診断能力と被ばくの低減を実現し、安心して検査をご受診いただけます。検査時間は3分程度です。
胸部CT検査について
肺がんの早期発見に有効な検査です。
日本人の死因の第1位は悪性新生物(がん)です。その中でも肺がんは、男性では1番、女性でも2番目に高い死亡率となっています。肺の病気で最も怖いものは肺がんですが、転移のない20mm以下の肺がんの約90%は治癒可能といわれております。胸部CT検査では、数mmのがんの検出が可能であり、早期肺がんはCT検査をしなければ発見できません。また、男性の死因で第8位の慢性閉塞性肺疾患(COPD)も、症状が出る前の軽度な状態から診断が可能です。
肺がんの危険因子
- 55歳以上の方
- 喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)400以上の方
- 年間30箱以上の喫煙歴がある方
- 禁煙後15年以内の方
- 家系に肺がんの多い方
- 咳や痰が出やすい方
- 受動喫煙の機会が多い方
注意事項
次のような方は胸部CT検査を受けられません。
・妊娠または妊娠の可能性がある方
・植込み型除細動器(ICD)を使用している方
・胸部に手術歴があり
ワイヤー固定されている方
・脊椎固定具がある方(側弯症など)
内臓脂肪検査
内臓脂肪検査とは
内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の早期発見に有効な検査で、CTで撮影した腹部の画像から、皮下脂肪と内臓脂肪の面積と体積を計測する検査です。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積(内臓脂肪面積が100㎠以上)に加えて、高血圧・高血糖・高脂血症のいずれかを2つ以上合併した状態を指し、動脈硬化性疾患の発生リスクが高まるといわれています。この動脈硬化性疾患が進行すると、脳卒中や心疾患(心筋梗塞)、糖尿病合併症(人工透析・失明)など、命にかかわる病気の危険性が高くなります。
注意事項
次のような方は検査を受けられません。
・妊娠または妊娠の可能性がある方
・腰椎に脊椎固定具がある方