MRI検査とは

強力な磁石でできた機械の中に入り、磁気の力を利用して身体の断面や血管を撮影する検査です。また、MRA検査とはMRI検査の一つで血管撮影のことです。
CT検査とは違い造影剤を使わずに血管のみを描出することが可能です。当診療所では3テスラのMRI装置を導入し、高精細の画像でより確かな検査・診断を行います。

注意事項

当診療所のMRI検査は3テスラの強力な磁石と電磁波を利用しております。このため、1.5テスラの装置では安全性が確認されていた体内金属なども、静磁場強度の上昇に伴いより注意が必要となりました。 MRI検査のご予約に際しては、「MRI検査の注意事項」をご参照のうえ、体内金属などをご確認いただき、お申込みください。

頭部MRI・MRA検査・頸部MRA検査について

脳卒中の予防・早期発見に有効な検査です。脳卒中は日本人死因原因の第4位で、年間約11万人の方が亡くなっております。また、罹患した場合、要介護状態となる原因の第1位でもあります。
頭部MRI検査は、脳梗塞の原因である血管の狭窄や、くも膜下出血の原因である動脈瘤の検査などをし、まだ症状のない危険因子を発見する検査です。高血圧・脂質異常・糖尿病等の症状がある方にお勧めの検査です。また、頸部MRA検査は脳梗塞の大きな原因となる「頸動脈の動脈硬化の程度」がわかります。 頭痛・めまい・手足のしびれ等の症状がある(あった)方は頸部MRA検査の併用をお勧めいたします。

脳卒中の5大危険因子

◼高血圧:血圧が140/90mmHg以上のことです。脳の血管の大きな負担となり、動脈がもろくなり詰まったり破れたりしやすくなります。

◼糖尿病:食生活の欧米化により増加しています。

◼脂質異常症:特に悪玉のLDLコレステロールが高い人は、脂質摂取制限が必要です。

◼不整脈(心房細動):心臓の中にできた血栓が、脳に飛ぶことにより脳の動脈を閉塞させます。

◼喫煙:ニコチンが血圧を上昇させたり、動脈硬化を促進すると言われています。

その他、男性、高齢者、肥満、過度の飲酒、運動不足等が脳卒中の危険因子としてあげられます。

頭部MRI画像

頭部MRI画像

頸動脈プラークMRI検査について

頸動脈は脳へ行く血管の中で特に動脈硬化を起こしやすく、プラーク(血管内にたまったコレステロールの塊)内の出血の頻度が高い血管です。このプラークは血管の狭窄や閉塞をきたすだけでなく、その脆弱性から脳梗塞の重大なリスク要因となります。プラークには「安定プラーク」と「不安定プラーク」があり、脳梗塞の原因となる「不安定プラークの質的評価」が重要となってきます。 頸動脈プラークMRI検査は、コントラストが高くこの識別に有効な検査です。ただし狭窄の性状評価は超音波検査の方が優れています。高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満、運動不足、加齢などが当てはまる方にお勧めの検査です。

頸動脈プラークMRI画像

頸動脈プラークMRI画像

MRCP(胆管膵管撮影)検査について

膵がん・慢性膵炎・胆管がんの発見に有効な検査です。日本人の死因第1位は悪性新生物(がん)です。その中で膵がんは、男性は第4位、女性では第3位と年々増加しています。お腹や背中の痛み、体重減少など、膵がんによる症状は、病気が進行してから現れます。症状がでた後では、病気が進行しているために手術できないことが多くなります。症状がでる前の早い段階で、病気を発見する早期発見が重要です。主膵管の拡張や、のう胞がある人は危険度が高くなります。膵がんの4割は無症状ですが、9割は早期に主膵管の狭窄や拡張を伴います。膵管・胆管など膵臓全体を画像化するMRCP検査で、症状がでる前の膵がんを発見しましょう。

こんな方にお勧め
家族性膵がん家系=親子・兄弟関係にある2人に膵がんの方がいる家系
家族性膵がん家系で、親・兄弟・子供の誰かに膵がんの方がいる場合⇒約9倍
糖尿病と初めて診断された方や、糖尿病が急に悪くなった方
1年以内に糖尿病と診断された場合⇒約6倍、特に中高年以上に糖尿病と診断された方、体重が減った方は要注意!
☑ 健診などで膵臓にのう胞があるといわれた方⇒約10倍

骨盤MRI検査について

男性の骨盤MRI検査について
前立腺がん・前立腺肥大の発見に有効な検査です。前立腺がんの診断にはPSA(腫瘍マーカー)が有用ですが、MRI検査では腫瘍の大きさや場所、また、前立腺肥大の診断も行うことができます。初期の前立腺がんや肥大には自覚症状がほぼありません。排尿トラブルなどが悪化する前に発見し、早期に適切な治療を行いましょう。

こんな方にお勧め
尿がでにくい         ☑ 尿が近い    ☑ 尿の切れが悪い
夜中に何度も尿意がある方  ☑ 尿や精液に血液が混じっている方  
☑ 血縁者に前立腺がんの方がいる家系

女性の骨盤MRI検査について
子宮筋腫・子宮腺筋症(内膜症)・卵巣腫瘍などに有効な検査です。骨盤全体を撮影し画像診断を行う検査です。子宮がんを発見するには、子宮細胞診検査が第一選択となりますが、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなども見つかることがあります。

こんな方にお勧め
婦人科系疾患をご心配されている方

MRI検査の注意事項

次の事項が1つでも有る場合は、検査をご受診頂けません。

◼心臓ペースメーカー、自動除細動器を使用されている方
◼人口内耳・中耳、聴性脳幹インプラントを使用されている方
◼神経刺激装置を使用されている方
◼脳室シャントチューブを使用されている方
◼埋込型インシュリンポンプを使用されている方
◼磁石式の義歯・義眼・人口肛門・インプラントを使用されている方
◼眼球内に金属異物が混入している方
◼置き針や美容用金糸などの金属を留置している方
◼妊娠または妊娠の可能性がある方

次の事項に該当される方は、3T・MRI装置対応の材質と確認できない場合は検査をお断りしております。

◼人口心臓弁を使用されている方
◼脳動脈瘤クリップを使用されている方
◼血管内ステント・コイル・フィルターを使用されている方
※上記金属は3T・MRI装置対応の材質であるか、添付文章などで確認が必要です。必ず、ご予約前に主治医にご確認ください。

次の事項に該当される方は検査をご受診いただけない場合がございます。

◼人口関節や脊椎固定具などを使用されている方 ※事前に主治医に材質をご確認ください。
◼子宮内避妊具を使用されている方 ※事前に主治医に材質をご確認ください。
◼上記以外の体内金属がある方
◼入れ墨やタトゥーをされている方 ※色あせたり、火傷を起こす可能性があります
◼閉所恐怖症の方

以下の物は、検査に影響がありますので可能な限り外していただきます。

◼義眼・義歯・義手・義足・装具・補聴器
◼経皮吸収貼付剤(ニトロダーム・二コチネイル・ニュープロパッチ・フェンタニル・デュロテップなど)
◼カイロ・エレキバン・シップ
◼メガネ・コンタクトレンズ
◼アイシャドウ・マスカラ・ラメ入りの化粧品など
◼保温下着・遠赤外線下着

MRCP検査について 〜MRI検査の注意事項の他、以下の注意が必要です〜

◼胃部内視鏡(胃カメラ)検査をご受診の場合、MRCP検査が「後日検査」となります。
◼検査開始4時間前から絶食、2時間前から絶飲となります。
※服薬中のお薬は、ご自宅で少量の水でお飲みになってからお越しください。
◼経口造影剤(フェリセルツ)をお飲みいただきますが、鉄過敏症の方、鉄アレルギーのある方は造影剤を使用できません。事前に主治医にご確認ください。